◆行ってみて発見!ロンドンは意外がいっぱい
2003年冬、私はイギリス・ロンドンに降り立った。そこには私が想い描いていたロンドンとはかなり違い、“意外”なロンドンがいっぱい。まずはその報告から!
その1:意外と寒くない!
っつーか、東京の方がよっぽど寒いっ!
その2:意外と紅茶を飲まない!
街のいたるところにスターバックスがある。みんなコーヒー飲んでんじゃん!
その3:意外と食べ物がおいしい!
何食ってもフツーにうまい!
その4:意外とバッキンガム宮殿の近衛兵の服は赤じゃない!
服が赤じゃないからいないのかと思ったよ!(実はグレーだった)
その5:意外と公園には鳥がいっぱい!
公園は野鳥だらけ!正直こわかった!
その6:意外と物価が高い!
マックのバリューセットが約800円。とほほ。
その7:意外と日本の京都っぽい!
街中に古い建物がいっぱいで、歴史を感じさせる…
その8:意外とガイドブックに載っていない名所「帝国戦争博物館」が興味深い!
なんで載ってないんだ!?

◆所狭しと武器が並ぶ博物館内
というわけで、私は意外とガイドブックに載っていない、隠れた名所「帝国戦争博物館」をご報告しよう。
帝国戦争博物館は主に第一次、第二世界大戦に関する武器、歴史、戦時下の生活の様子や芸術を展示している博物館。場所はロンドン市街の南東、地下鉄ランベスノース駅の近く、閑静な公園の中にあった。建物は元医療センターらしいのだが、入口正面の庭に2門の巨大な大砲があり、いきなりテンションがあがる! 一応、武器が多数展示してあるため、軽い荷物検査などはあったが、私が行った時は、入館料は無料だった。
フロア構成は地下1階から地上5階までの6フロアで、それほど広くはないが展示量は圧倒的な数なので、きちんと見学しようと思ったら半日はかかるということだった。
考えてみれば四方を海に囲まれているとはいえ、イギリスは第一次、二次とも連合軍として戦い、多大な被害も受けている。それをきちんとした形で後世に残そうというあたりにイギリスのすごさを感じたのだった。

◆身近にある戦争の悲劇に愕然
では、それぞれの階の展示内容はというと…。まず地下は戦時の映像や文献、武器や装備、世界の歴史背景など紹介した展示。ものすごい数の展示と複雑なフロア構成で迷子になりそうで。ちょっとした戦争体験アトラクションもあったのだった。
1階は天井まで吹き抜けになっており、上からは数々の飛行機が展示されていた。戦車や装甲車、高射砲、サーチライト、潜水艦、V2ロケットもあり、ミリタリーおたくならずともかなり熱くなれるはず。潜水艦体験コーナーのほか、カフェやショップも1階にあり、映像資料館のようなものもあるようなのだが、私が行った時には休みだった。
2階は戦時下に描かれた絵画の展示とスパイ工作を紹介した展示。絵画の方はちょっとした美術館のようになっていた。
3階と4階の2フロアはホロコーストミュージアムだった。第二次世界大戦でナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺を扱っていて、その写真や資料は目を覆うほど。気がつくと、お婆さんとその孫らしき女の子が、目に涙を浮かべながらフロアを回っていた。もしかしてお婆さんは犠牲者の一人だったのかも、近しい人を亡くしたのかも…。それを真剣に孫に伝えている様子を見て、戦車とかではしゃいでいた自分がとても恥ずかしくなったのだった…。(ちなみに5階は特別展示のフロアで、私が行ったときに展示はなかった)

◆平和の大切さを感じるためにもぜひ
帝国戦争博物館は、戦争という手段を西洋からの視点で感じることのできる、とても有意義な博物館だと思う。一見、武器や兵器といったマニアックなものに目が行きがちだが、すべてのフロアを見終わると、“戦争の中の日常”“日常の中の戦争”といった悲惨な時代を疑似体験することができると思う。観光ガイドにはあまり載っていないスポットだが、ロンドンに行った際には、是非行ってみてほしい。そして、平和の意義を改めて考えてほしい。






大きな大砲がデンと構えた博物館。外からパチリ!



ずらりと並んだ戦闘機、戦車の数々。マニアには垂涎もの…



今でも現役でありそうな戦車が置かれていた



見上げれば戦闘機が展示されていた。とにかくすごい数なのだ