◆バイクにあふれかえる台北の道路
「うふぇ、げふぉげふぉ」−台北では歩道を普通に歩いているだけで、排気ガスで息が詰まりそうになる。中心街は自動車、バイク(ほとんどが150cc以下のスクーター)であふれかえっている。大きな交差点ともなると交通量も相当なもので、赤信号のときは停車位置にみな止まっているわけだが、青に変わるまでの数分に、バイクが面白いくらいうじゃうじゃ集まってくる。それはまるで暴走族の集会のよう! そして信号が青に変わるやいなや、先頭へ出るためにスロット全開! いっせいにバイクのマフラーから煙を噴出し、息が出来ないほど。ウワサには聞いていたが、台北は“バイク天国”だったのだ。

◆なぜバイクがこれほど多いのか?
台北ではなぜバイクがこれほど多いのだろう?当然、自動車よりも安価だし、税金も安いからというのはすぐ思い付く。その上、現地で感じるのは、公共交通機関が東京などに比べてあまり発達しておらず、結局、自分で“足”を確保しなくてはならないこと。確かに、市バスやMRTと呼ばれる新交通システムも整備されているが、駅がすぐに見つからなかったり、バスは渋滞で動かなかったりと、利用者にとって大変便利とは言いがたい。ゆえに台北の人はバイクにまたがり、市内を駆け回る。“雨ニモマケズ、排気ガスニモマケズ” にである。

◆台北の母は強し!?
さて、すでに市民の足となっているバイクは、日本とは違った進歩を遂げていた。例えば、補助輪。子供を乗せたときに、子供もしくは自分が転倒しないように左右に大きな車輪をつけて後輪を安定させている。ふたつの補助輪をつなぐ部分に子供を乗せ、その頭上に幌をつけたママチャリならぬ、ママバイクを数多く見かけた。ここでは、大人は二人乗りまでOKだが、子供は何人乗ってもカウントされることはなく、前に二人、後ろにひとりの子供を乗せ、走っていくママライダーも多い。それで猛スピードで駆け抜けていくのだから、“母は世界中どこでも強し”だった。




信号待ちをしているバイク軍団。我先に飛び出そうとしているのがありありと分かる。



歩道もこのようにバイク置き場に。場所によっては人が通行できないくらい並んでいた。



後輪の両端につけてある“頑丈”な補助輪。後輪の上に子供が座り、両足を補助輪の上に置く。