「イーグル・キャッチャー」と名付けたかったのだが、実際は…。

非売品だが、「UFOキャッチャー公式ガイドブック」も出版された。

プロローグ
普段あまりアミューズメント施設に行かない人でも、名前だけは知っているというUFOキャッチャー。ぬいぐるみをクレーンで操作して吊り上げ、持ち運ぶだけのゲームだが、ぬいぐるみがうまくつかめず、バランスが悪いと途中で落ちてしまったり…。そのため何度もトライしてしまう人気のゲーム。今回、UFOキャッチャーがなぜロングセラーになりえたかをレポートする。
UFOの名の由来??
UFOキャッチャー以前にも、お菓子やおもちゃをクレーンで吊り上げ運ぶゲームはあった。セガでは、景品を載せる部分を全面ガラス張りにし、景品そのものがよく見えるようにした上、クレーンの先、つまり景品をつかむ部分にも改良を加えた。その景品をつかむ部分が、ちょうど「ゴソッと獲物を取る」「鷲(ワシ)づかみ」のようなイメージだったことから、「イーグル・キャッチャー」と名づけられた。
そして、まさにその部分を「鷲の形」で作ってしまおうというアイデアが出され、開発が進んだ。デザイナーは、「鷲のデザイン」を描いたが、メカなど必要な機構を納めると、どうもすっきりせず、太っちょで不恰好な鷲になってしまう。何度描いても、ただのデブッチョ鷲にしかならない・・・・「これじゃ、まるでUFOみたいだなぁ」「UFO?」「よしっ、鷲はやめてUFOで行こ!」 その一言で「UFOキャッチャー」という名に変更、1985年全国に向けて発売された。今やクレーンゲームの代名詞ともなった「UFOキャチャー」の名前は、こんな風に決まったのだった。
アンパンマンが救世主!?
UFOキャッチャーが発売はされたもののなかなかヒットの兆しはなかった。そこでさまざまな解決案が出された。が、決定打はなかった。そして単純なことだが、まず、景品のぬいぐるみを山のように積み上げ、遠くからゲーム機を見ても、景品がたくさん入っていることが分かるようにした。また、それまでのぬいぐるみがノーブランド、無名のキャラクターであったのに対して、アニメ「アンパンマン」のキャラクターをぬいぐるみとして商品化した。アンパンマンだけでなく、その仲間のキャラクターも用意した。
全キャラクターを集めようとする心理をくすぐる
1990年、それらの方法が功を奏し、UFOキャッチャーの人気が爆発。アンパンマンをはじめ、バイキンマン、食パンマンなど、すべてのキャラクターを集めようと連日、お客さんが詰め掛けた。版権のロイヤリティ料金は発生するが、それを上回る利益を生んだ。その後もディズニーを筆頭に様々なキャラクターを増やしていった。
改良を加え、現在は7代目!
現在、すでにUFOキャッチャーも7代目、UFOキャッチャー7の時代が到来している。単純な操作ゆえ誰もが楽しめ、セガにとっても思い出深いこのゲームには、こんなエピソードがあったのだった。